青色申告10万円控除

■青色申告10万円控除とは


さて、青色申告です。
10万円の控除を受けるための方法について説明します。

まず、個人事業主の届出を税務署にしている方が、この対象になります。
そして、青色申告をします、という届出もしている方ですね。


以前も説明しましたが、青色申告には2種類あります。


1)現金主義で記帳するともらえる、10万円控除という特典。

2)発生主義で記帳するともらえる、65万円控除という特典。

青色申告を選んだ時点で、記帳義務が発生します。
会計ソフトで記帳するとラクです。
 
 
で、なぜ同じ記帳行為が、「現金主義」と「発生主義」に分かれるのか?
 
 
なぜ、「発生主義」を選ぶ人に、より多い特典が与えられるのか?
 
 
そもそも「現金主義」「発生主義」とは何なのか?
 
 
 
順を追って説明しましょう。
 
 
 
 
■現金主義とは

現金主義とは、お金の出し入れを基準に、収益や経費を認識する、という考え方です。

まぁ、これはラクな方法です。
銀行口座の通帳をみて、それにしたがって売上なり経費なりを会計ソフトに打ち込めばいいのですから。
 
 
会計学の世界でも、現金主義はカンタンなもの、としてなめられています。
 
 
具体的な例を挙げます。
A8ネットで確定した12月の報酬額が10万円で、それが振り込まれるのが2月15日になるとします。
 
 
この12月の報酬は、翌年の売上にしてしまうのです。
なぜなら、現金として入ってきたのが翌年だから。

 
 
 
 
■発生主義とは

現金主義とは異なり、現金の動きではなく、実際の経済活動の動きに注目する考え方です。
 
 
A8ネットからの報酬の例をとると、報酬確定した12月に、売上を認識するのが、発生主義、ということになります。
 
 
なぜなら、実際に「売上」が発生したのが12月だから。
 
 
こちらの「発生主義」が、経済活動を正確に反映している、といえます。
会計学の世界でも、発生主義は基本です。
 
 
 
 
■なぜ、発生主義が優遇されるのか?
 
 
ただ単純に、発生主義の記帳が面倒だから、がんばった人へのご褒美として特典が大きい、というだけではありません。
 
 
税金の世界では、

 「なるべく早く税金を納めて欲しい」

という心理が働くようです。
 
 
発生主義による記帳方法をとると、はじめは現金主義の方法より、利益が多くなるのです。
だから、発生主義をしている人は、税務署にとってありがたいのです。
 
 
でも勘違いしないでくださいね。
結局は、いつ税金を納めるのか、がずれるだけなんです。

何年間も申告していると、収める税金の額は変わりませんから。
 
 
あと、発生主義の方が、会計学上正確な経営成績を反映させることができる、というのも、ポイントです。
単純に、税務署の都合だけではなく、ビジネスを行う側にとってもメリットは多いのです。
 
 
 
■現金主義を採用される方

もし、発生主義の方法が、ちょっと敷居が高そう、と感じるのであれば、はじめは現金主義でいいでしょう。
もしくは、それほど稼ぎが多くなければ、(65万円控除を使うまでもなければ)、これでもいいです。

年の区切りで、発生主義にしたいと思えばそのときに変更すればいいでしょう。
 
 
 
 
青色申告の発生主義の壁は、それほど高いものではありません。
ちょっとがんばれば、誰でも可能です。


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